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2005年12月20日
JCOM株式の誤発注の責任の所在は経営者にあり
JCOMの注文をみずほ証券が誤発注したという騒動がありました。
このような誤発注が生じた原因というのを考えてみたいと思います。
担当者が悪い?
まず、真っ先に思い浮かぶのがJCOM株の注文を入力した担当者が悪い、という説。確かに、担当者がJCOM株式を1円で約600,000株などというありえない注文を入れさえしなければ、問題は生じなかったわけです。
でも、よく考えてみてください。
人は、意図しないで間違えを犯します。
今回は、たまたま、この担当者が誤った発注を行いましたが、誰が誤った発注を行ってもおかしくはない状況にあるわけです。
誤操作は、環境+実行者の行為で起きる
このような、本来は行うべきでない行為(誤った発注)が実際に行われてしまうには、条件があります。
今回の場合、明らかに誤った発注をかけられる、という環境下で、不幸にして、誤った発注をかけてしまったために起きてしまったわけです。
みずほ証券のシステムでは、通常でない単価・数量の注文を行った場合には、警告が発せられる仕組みになっていたようですが、新聞報道によれば下記のような状況にあったようです。
- 警告が出ても、そのまま担当者レベルで注文ができる仕組みになっていた
- 警告が日常的に出る仕組みとなっていた
1番目の仕組みについては、証券市場においては、少しの判断遅れが利益にはねかえることから、やむを得ないのかもしれません。でも、本来は、警告のレベルに応じて、責任者承認を得る、絶対に注文を受け付けない等のようなシステムを組んでおくべきところでしょう。
(そもそも、注文直前に担当者別の発注枠(リスクの枠)等を計算して、その枠以上の注文はできないようにする、といった仕組みを整えることは、自己売買を行うならば必須だと思うんですが・・・)
2番目の仕組みはもっと深刻で、警告が日常的に出てしまうとしたら、はっきりいって、警告の意味がありません。
警告は、ここぞ、というときにでるからこそ警告なのであって、頻繁にでたら、重みが低下してしまいます。
誤操作をできない環境を整えるのが先決
みずほ証券においては、誤操作が生じる環境が整っていたところに、担当者の不注意が重なった結果、このようなとりかえしのつかない問題が生じてしまったわけです。
人は間違う、ということを前提にするならば、間違えても、出来る限り支障がないようにシステムを組んであげるのが経営者の腕のみせどころです。
そのような、仕組みを作る能力(または、現場の反対を押し切って導入する能力)がない経営者が、問題が起きた場合だけ、担当者に責任を押しつけるようなことは断じて許すべきではありません。
投稿者 mh1 : 2005年12月20日 00:15
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